事業をローンチしたことはゴールではなく、スタートラインに立ったに過ぎない。ここから顧客データをもとに改善を繰り返し、成長できる事業に育てていくプロセスが「グロースハック」だ。グロースハックはマーケティング・UI/UXデザイン・エンジニアリングの三領域が重なる部分に存在し、単なる広告施策ではなくプロダクトと組織全体を横断する改善活動を指す。
グロースハックは4つのレイヤーで実行される。「全体設計変更」は提供価値の再定義や人員体制の刷新など事業全体に関わる変更だ。「単機能改善」はA/Bテスト・UI変更・チュートリアルの見直しといった個別機能の改善を指す。「分析・計測手段の改善」では計測ツールの導入やモニタリング体制を整備し、「システム改善」ではサーバー構成やデータベースの最適化を行う。
顧客がリピーターになって初めて事業は成立する。どのレイヤーに課題があるかをデータで特定し、優先順位を付けて改善を重ねることがグロースハックの本質であり、このサイクルを速く回せる組織が事業成長で優位に立てる。