事業の成長を検証する際、まず問うべきことは「顧客はどの段階で離脱しているのか」だ。認知・初回利用・継続利用・紹介・収益化という顧客の購入プロセス全体を俯瞰し、それぞれの段階を数値で把握しなければ、どこに問題があるかを特定できない。施策を打つ前に事業の構造を正確に理解することが、グロースハックを機能させる前提条件だ。
プロモーションを改善しても顧客が増えない場合は、ターゲット設定やコンセプトの根本的な問題に立ち返る必要がある。コンセプトやターゲットが根本的に誤っている場合、どれだけ改善を重ねても大きな成果は望めない。その判断を下すためにもBML Loopを高速で回し、絶え間ない分析と学習を繰り返すことが求められる。
第9章までで証明した「コンセプトの成立可能性」を土台に、ここからは「成長性の実証」へとフェーズが移行する。それはシミュレーションとしての見込みではなく、実データに基づいて事業が確実に成長することを証明していくプロセスだ。事業構造を正しく理解することが、その出発点となる。