新規事業を起こし、育て、スケールさせた先にある最終ゴールが「グランドデザインの実現」だ。事業が安定軌道に入ったとき、そこで満足せず、産業構造そのものを変革する段階に踏み入れることが求められる。自社事業を「プラットフォーム化」し、他社や他事業者が参加することで市場全体が成長するエコシステムを構築することが、その中核となる戦略だ。
スケールアップやスケールアウトを進める際には、初期顧客との誠実なコミュニケーションが不可欠だ。拡大の理由をオープンに説明し、共感を得ることができれば、初期顧客はブランドの伝道師になってくれる。逆に利益追求の姿勢だけが伝わると、信頼が毀損し、ブランドの基盤が崩れる。スケールの決断と顧客との信頼維持は両立できる。
事業が安定した後も、自らカニバリゼーションを辞さない姿勢で継続的にイノベーションへ投資することがゲームチェンジを生む。Moonshotなビジョンでマーケットリーダーになることによってこそ、グランドデザインで描いた「創りたい未来」が現実となる。