本書は、大企業の新規事業を始め、育て、確立するまでの一連のプロセスを体系化した実践書だ。新規事業の方法論を扱う書籍は多いが、概念論にとどまるものも多く、実際に行動する場面で「何をすればよいか」わからなくなることが少なくない。本書はその問いに応えるべく、すべてのステップにおいて具体的かつ実践的な方法を紹介することを意図して書かれた。
著者はこれまで20以上の新規事業の創出に直接携わり、また外部サポートとして数多くの事業創出を支援してきた。その実践経験とリフレクションの積み重ねがグランドデザイン思考という形式知に結実した。不確実性が高まる現代においても、この思考法を体得することで、変化の波を乗りこなしイノベーションをリードする立場になることができる。
大企業でのイノベーションを推進する担当者、中間管理層、経営層、そしてこれから社内起業に挑もうとするすべての人に、本書が暗闇を照らすライトとなることを願っている。グランドデザイン思考を活用し、迷うことなく前へ進み続け、日本経済復活の担い手となってほしい。