STEP 3 INCUBATION 創業 第6章 「ソリューション」を明確化する

「チラシ」でコンセプトの受容性を検証する

チラシによる検証は、コンセプトの受容性を実際のプロモーションに近い形で確認できる最も手軽な手法だ。ビジョン・キャッチコピー・顧客課題・ソリューション仮説・商品特徴などの8項目を入れ込んだチラシを顧客層ごとに見せてインタビューする。「イエス」は信用せず「ノー」の理由を徹底的に引き出すことがチラシ検証の核心だ。

制約が少なく最もスピーディな仮説検証手法が**「チラシ」だ。提供価値・ビジュアル・PRコピーを盛り込んだチラシを作成し、ターゲット顧客に見せて受容性を確認する。チラシには8つの項目**を入れる。ビジョン(顧客の理想の未来像)のイメージ写真、機能訴求のキャッチコピー、エモーショナルゴール、顧客課題の声、インサイト・商品仮説・ソリューション仮説・商品の3つの特徴だ。これを各顧客層に読んでもらい、どの項目で引っかかったかを確認する

チラシ検証で重要な点が3つある。第一に、インタビュー対象者がどの顧客層に属するかを必ず確認すること。誰でもよいわけではなく、層によって意見の重みが異なる。特にキャズム理論の「ラガード」層(最後まで採用しない人たち)の意見に引きずられて改善しても意味がない。第二に、チラシ検証の目的は「仮説の正しさ」ではなく「いかに間違っているかを発見すること」だ。「30人中28人がいいねと言った」という数字に意味はない。

第三に、何としても「ノー」の意見を引き出すこと。イエスは曖昧だがノーははっきりしており改善点が明確になる。顧客層ごとに最低5人・最大20人を目安にインタビューを積み重ね、否定する理由がなくなる状態まで磨き込む。

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