新規事業のグランドデザインを描く上で不可欠なのは、「事業を評価する客観的な視点」だ。情熱を注ぐあまり、批判的な視点やリスクを見落としがちになる。このバイアスを避けるには、意識的に6つの眼を使い分ける習慣が重要となる。
**「人の眼」は起案者自身が腹落ちできるかという確信の視点。「コウモリの眼」は顧客・上司・役員など複数のステークホルダー視点での評価。「鳥の眼」は事業全体の戦略を俯瞰し、ドミノの1ピース目として全体のつながりに違和感がないかを確認する視座の高さだ。「虫の眼」は顧客・市場・競合・法規制への深い理解で、社内の誰よりもテーマ領域の専門家たる解像度が求められる。「医者の眼」は第三者のメンターによるメタ認知であり、プロのコーチをつけることで失敗確率を下げる。「魚の眼」**は「なぜ今取り組むべきか」というタイミングの視点だ。
こうした6つの視点を定期的に取り入れ、事業を客観的に評価することが、新規事業の成否を左右する。経営層への説明においても、単に報告するだけでなく、事業の未来に共感してもらえる「伝わる」コミュニケーションが不可欠だ。悪魔のささやきに惑わされないよう、グランドデザインを軸に定期的に立ち返る習慣を持とう。