“STEP 3 INCUBATION 創業” “第7章 ビジョン実現の成長戦略を描く”

“事業を評価する6つの眼”

“新規事業に熱中するほど「確証バイアス」に陥り、自分の仮説に都合の良い情報だけを集めてしまう。これを避けるには、6つの視点—人の眼・コウモリの眼・鳥の眼・虫の眼・医者の眼・魚の眼—を意識的に使い分け、事業を多角的に評価することが不可欠だ。複眼的な視点を定期的に取り入れることで、リスクを最小限に抑えた状態で挑戦できる。”

新規事業のグランドデザインを描く上で不可欠なのは、「事業を評価する客観的な視点」だ。情熱を注ぐあまり、批判的な視点やリスクを見落としがちになる。このバイアスを避けるには、意識的に6つの眼を使い分ける習慣が重要となる。

**「人の眼」は起案者自身が腹落ちできるかという確信の視点。「コウモリの眼」は顧客・上司・役員など複数のステークホルダー視点での評価。「鳥の眼」は事業全体の戦略を俯瞰し、ドミノの1ピース目として全体のつながりに違和感がないかを確認する視座の高さだ。「虫の眼」は顧客・市場・競合・法規制への深い理解で、社内の誰よりもテーマ領域の専門家たる解像度が求められる。「医者の眼」は第三者のメンターによるメタ認知であり、プロのコーチをつけることで失敗確率を下げる。「魚の眼」**は「なぜ今取り組むべきか」というタイミングの視点だ。

こうした6つの視点を定期的に取り入れ、事業を客観的に評価することが、新規事業の成否を左右する。経営層への説明においても、単に報告するだけでなく、事業の未来に共感してもらえる「伝わる」コミュニケーションが不可欠だ。悪魔のささやきに惑わされないよう、グランドデザインを軸に定期的に立ち返る習慣を持とう。

日々の発見を、ビジュアルで。

グランドデザイン思考の現場で見つけた問い・気づきを Instagram で発信中