STEP 3 INCUBATION 創業 第7章 ビジョン実現の成長戦略を描く

新規事業の成長はミニマムスタート

「みんなにとって良いものは、みんなにとってどうでもよいもの」—最初から全部載せのプロダクトを開発すると、最初のN=1にすら刺さらなくなる。まずN=1に圧倒的に刺さるブランドを確立し、共感の浸透でターゲットを拡大し、プロダクトを拡張し、トラクションが回り始めたらスケールアップ・スケールアウトという5段階のドミノ戦略で事業を育てる。初期に過大投資するとコンコルド効果で撤退判断が鈍くなるため、最初はミニマムで着実に検証を繰り返すことが重要だ。

最初から全ニーズを詰め込んだプロダクトを開発すると、最初のN=1にすら刺さらなくなる。「みんなにとって良いものは、みんなにとってどうでもよいもの」だ。まずN=1に圧倒的に共感されるブランドを確立することが先決であり、コンセプトへの深い共感さえ生まれれば、その後どれだけプロダクトを拡張しても顧客はブランドを愛し続ける。

新規事業の成長には5段階のドミノ戦略が有効だ。①N=1に刺さる提供価値の見定め、②初期ターゲットへの圧倒的なブランド確立、③共感の浸透による顧客ターゲットの拡大、④顧客ニーズの多様化に合わせたプロダクト拡張、⑤トラクションが安定したタイミングでのスケールアップ・スケールアウト。スケールアップはマーケット拡大・チャネル拡大など既存スキームの強化、スケールアウトは海外展開・フランチャイズ化など同じスキームの横展開だ。

初期に無理な投資をすると、成長できない要因が見えていても撤退判断が鈍るコンコルド効果に陥る。それを避けるためにも、最初はミニマムで始め、着実に仮説検証を繰り返しながら、一歩ずつ基盤を築いていくことが、長期的な事業成長の鍵となる。

日々の発見を、ビジュアルで。

グランドデザイン思考の現場で見つけた問い・気づきを Instagram で発信中