STEP 1 PREPARATION 準備 第1章 マインドセットと基礎知識習得

「決断」がイノベーションを推進する

既存事業では過去の成功体験から最適なプロセスを歩めるが、新規事業は社内に成功体験がない中で道なき道を進むしかない。だからこそ「決断」というアントレプレナーシップが求められる。問題を59分かけて定義し、解決策に1分だけ使う——アインシュタインの言葉が示す問題定義の重要性と、失敗を重ねながら前に進む執念が、イノベーションの核心だ。

新規事業の進む道は、真っ暗闇の中で道なき道を進むようなものだ。既存事業であれば過去の成功体験と知識から最適なプロセスを計画できる。しかし新規事業には、社内に誰も成功体験を持っている人がいない。充分な根拠がない状況でも決断し、先の見えない道を歩み続けるアントレプレナーシップが求められる。

アインシュタインは「地球を救うために1時間与えられたら、59分を問題の定義に使い、1分を解決策の策定に使う」と語った。ゴールとしての未来が曖昧なままでは問題が定義できず、小手先のテクニックで浅い問題を解くことになり、インパクトの限りなく小さい事業案にしか辿り着かない。問題さえ明確になれば、判断基準が定まり、進むべき方向性が自ずと見えてくる。

イノベーションの道は一本道ではない。仮説を立て、間違っていることを確認し、軌道修正しながら進む仮説検証の積み重ねだ。大切なのは「失敗」ではなく「この方法は違った」と捉えるポジティブなマインドと、決してあきらめない執念である。「成功するための唯一の方法は、成功するまでやり続けること」——この言葉を胸にイノベーションに挑んでほしい。

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