テーマ領域が決まったら、次に取り組むのが「軸コンセプト」の設定だ。コンセプトとは、プロジェクト全体の理念や価値観を表すものであり、具体的なプロダクトやサービスの手前にある抽象的な方向性を指す。この段階では「食べれば食べるほど地球が再生していくリジェネラティブな飲食事業」のように、まだサービスの形は決まっていなくてよい。
軸コンセプトが明確であれば、その後のアイデア出しや検証、さらにはピボットの際にも判断の軸として機能する。逆に軸のないアイデアは方向感を失いやすく、事業としての一貫性を保つことが難しくなる。「どんな価値を、誰に提供したいか」という問いに答えるコンセプトを、まず言語化することが重要だ。
なお、ここで設定するコンセプトはあくまで仮置きだ。この後の顧客サウンディングや情報収集を経て、解像度を上げていく。最初から完璧を目指さず、仮設定を起点にディスカッションを積み重ねながらブラッシュアップしていく姿勢が大切だ。