STEP 2 INSPIRATION 着想 第4章 コンセプトを描き、アイデアを創出する

ビジョンを明確に設定する

ビジョンは単なる目標や希望ではなく、「顧客が辿り着くべき理想の姿」として自分の言葉で定義するものだ。ビジョンを具体的に持つことで、脳のRAS(網様体賦活系)が機能し、膨大な情報の中から目標達成に必要な情報だけを自動的にフィルタリングして引き寄せる。ビジョンを先に描いてから専門家にヒアリングすることで、専門家の意見に引きずられず独自のコンセプトを守ることができる。

ビジョンとは、単なる目標や希望と異なり、「顧客が辿り着くべき理想の姿」を表すものだ。短期的な利益ではなく、長期的に社会に与えたい影響を自らの言葉で定義することで、ビジョンは強い使命感の源泉となる。外部情報や他人の言葉を借りるのではなく、自分の価値観に根ざした言語化が重要だ。

ビジョンを明確にすることには、脳科学的な根拠もある。人間の脳にはRAS(網様体賦活系)という情報フィルター機能があり、1秒間に約1200万ビットの情報を受け取りながら、わずか126ビットに絞り込んでいる。ビジョンを強く意識することで、RASが目標達成に必要な情報だけを自動的にキャッチするようになり、必要な情報が「引き寄せられる」感覚が生まれる。

専門家へのヒアリングはビジョン・コンセプトを固めた後に行うべきだ。コンセプトが不明確な状態でヒアリングすると、専門家の見解に引きずられ、自分のアイデアを否定的に見てしまうリスクがある。まずビジョンを描き、次に一次情報を収集し、客観的に評価してビジョンを磨き直すサイクルを繰り返すことが、コンセプト確立の王道だ。

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