新規事業で多く見られる失敗の原因のひとつが「順番の間違い」だ。最初から「100億円の売上」を求めるのではなく、まず最初の1人(N=1)を獲得することに集中する。これが「ドミノ戦略」の本質だ。1つ目の小さなドミノを倒し、次第に大きなドミノを倒していくように、事業を段階的に拡大していく。重要なのは、次のドミノを必ず倒せるように「順番」を適切に設計することだ。
具体的には、市場を適切にセグメンテーションし、最初に攻略すべき「センターピン(最初のドミノ)」となるニッチ市場を特定する。そのN=1が「このサービスで自分の課題が解決されて幸せになった」と感じ口コミで広めることで、「自分ゴト」「仲間ゴト」「世の中ゴト」という順でムーブメントが生まれ、ブランドが構築されていく。これが2つ目・3つ目のドミノだ。
その後、ターゲット顧客の拡大に合わせて追加機能をリリースし、アップセル・クロスセルで事業を拡大する。さらにチャネルを広げ(スケールアップ)、海外や別マーケットへの展開(スケールアウト)へと進む。この5段階の順番を間違えないことが、新規事業を成功に導く鍵だ。