参入を検討している市場の規模をTAM/SAM/SOMの3層で整理する。TAM(Total Addressable Market)は挑戦するマーケット全体の規模、SAM(Serviceable Available Market)はその中でターゲット顧客層に絞り込んだ実際にアプローチ可能な市場、SOM(Serviceable Obtainable Market)は自社の営業・マーケティングで実際にシェアを獲得できる市場規模だ。
例えば「子育て世代」をTAMとした場合、SAMは「小学1年生の子供を持つ親世代」に絞り込み、SOMは「首都圏在住で年収1000万円以上、私立保育園出身の小学1年生の親」とさらに具体的に設定する。TAMが1000億円の市場でSOMが5%なら50億円、初期段階で15%のシェアを獲得できれば約7.5億円の売上が見込める。この試算が事業計画と投資判断の根拠になる。
ただし初期段階から「いくら儲かるか」だけを問い続けると、正しいドミノ戦略が描けなくなる。まずセンターピンとなるSOMを確実に攻略し、そこから段階的に市場を広げていく順番を守ることが、長期的な事業成功への道筋となる。