大量に出したアイデアを絞り込む際は、3つの条件で評価する。第1はパーパス(目的)だ。「Why You, Why Us」——自分やチームがなぜこのアイデアに取り組むのかという内発的な動機が強くあるかどうか。イノベーションは意志・情熱・執念なしには前進しない。最終的に成功する唯一の方法は成功するまでやり続けることであり、そのためには揺るぎないパーパスが不可欠だ。
第2は顧客価値だ。顧客のあるべき未来を具体的に描けているか、そのアイデアが顧客にとって価値ある体験(UX)として提案できるかどうかを確認する。一時的な価値ではなく、長期的に持続可能な価値を提供できるかが重要だ。これまでのサウンディングやインタビューを通じて、顧客に受け入れられる根拠があるかを確認しよう。
第3はビジネス面での可能性だ。この段階ではあくまで推定になるが、参入市場の規模・競争環境・収益モデルについて直感的な可能性を感じられるかを確認する。また、事業経験のある有識者にフィードバックをもらい、外部視点での評価も取り入れることが有効だ。この3条件を満たしたアイデアが、次の仮説検証フェーズへの確かな起点となる。