仮説検証でよく見られるアンチパターンとして、まず「コンセプトのブレ」がある。売れないからといって価格を下げ、コスト削減のために素材を変えると、コンセプト自体が崩れてしまう。コアのコンセプトは定数として守り続けなければならない。次に「最初から大きく始める」失敗がある。小さく始めて深く刺さるプロダクトを作り、そこから得た利益を次の投資に回す順番を守ることが事業を育てる基本だ。
「適切な顧客ターゲットが設定できていない」場合、検証結果が何を意味するのかがわからなくなる。検証方法の問題なのかターゲット設定の問題なのかを切り分けられず、二重に検証しなければならない状況に陥る。また「最低限の質をクリアしていない」と、コンセプトの検証以前に品質の粗さで顧客に敬遠されてしまい、正しいデータが取れない。
最も危険なのが「間違った仮説を手放せない」ことだ。執念を注ぐべきはビジョンであり、仮説ではない。検証の結果ファースト・ピンのターゲットが違ったと判明した場合は、ターゲットをピボットする決断が必要だ。これらのアンチパターンを意識的に避けることで、仮説検証の精度は格段に向上する。